そんな経験から、ASD(自閉スペクトラム症)という言葉が気になり始めた方もいらっしゃるかもしれません。
「もしかしてASDかも?」と思ったあなたへ
この記事は、「ASDかもしれない」と感じている大人の方に向けて、ASDとは何か、どんな特徴があるのかをわかりやすく整理して解説するものです。
不安を煽るための記事ではありません。正しく知るための入口として、参考にしてください。
ASDとは?簡単に言うとどんな特性か
ASDは、自閉スペクトラム症と呼ばれる発達障害の一つです。
主に、次のような特性が関係するとされています。
- 人とのやり取りや空気を読むことが難しい
- 物事の感じ方・受け取り方に独特の傾向がある
- 強いこだわりやマイルールを持ちやすい
「スペクトラム」という言葉が示す通り、特性の現れ方や強さには個人差があります。
子どもの頃は目立たなくても、大人になってから環境の変化によって困りごとが表面化するケースも少なくありません。
大人のASDに多い代表的な特徴
大人のASDでは、次のような特徴が見られることがあります。
- 暗黙のルールや場の雰囲気が分かりにくい
- 言葉をそのまま受け取りやすい
- 曖昧な指示が理解しづらい
- 特定の物事に強い関心を持つ
- 予定変更や急な対応が苦手
ただし、これらが当てはまるからといって、ASDと決まるわけではありません。
あくまで「傾向」として理解することが大切です。
仕事や日常で起こりやすい困りごと
支援の現場では、次のような相談をよく聞きます。
- 指示の意図が分からず、評価が下がってしまう
- 雑談や報連相が負担に感じる
- こだわりが強いと言われ、誤解される
- 周囲のペースに合わせることで疲れ切ってしまう
本人は真面目に取り組んでいても、周囲との認識のズレから、つらさが積み重なってしまうことがあります。
性格や努力不足とはどう違うのか
ASDの特性は性格や、やる気の問題とは異なるものです。
努力や経験で対応しやすくなる場面もありますが、感じ方・考え方のベースに違いがあるため、無理が生じることもあります。
「気にしすぎ」
「協調性がない」
そう言われ続けて、自分を責めてしまう人も少なくありません。
ASDの診断について(大切な線引き)
ASDかどうかの診断ができるのは医師のみです。
インターネットの記事やチェックリストは、気づきのヒントにはなりますが、診断ではありません。
自己判断で決めつける必要はありませんし、無理に診断を受けなければならないわけでもありません。
大切なのは、今の困りごとをどう整理し、どう楽になるかという視点です。
一人で抱えなくていい、という話
「うまく説明できない」
「こんなことで相談していいのか分からない」
そう感じている方ほど、実は多くの負担を一人で抱えています。
誰かに話すことで、
- 自分の特性を言葉にできたり
- 工夫の選択肢が増えたり
- 環境調整のヒントが見つかったり
することもあります。
気になったら、相談という選択肢もある
ASDは、「できない人」という意味ではありません。
特性を知ることで、無理の少ない関わり方や働き方が見えてくることもあります。
もし仕事や生活の中で困りごとが続いているなら、相談という選択肢があることを思い出してください。
当事業所でも、働くことに悩みを抱える方からの相談を受け付けています。


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