「昔から苦手だったこと」を思い出したあなたへ
文字を読むのに時間がかかる。
計算になると極端にミスが増える。
人より努力しているつもりなのに、なぜか結果が出にくい。
そんな経験から、LD(学習障害)という言葉が気になった方もいるかもしれません。
この記事は、「LDかもしれない」と感じている大人の方に向けて、LDとは何か、どんな特徴があるのかをわかりやすく整理して解説します。
不安を煽るための記事ではありません。正しく知るための入口として、参考にしてください。
LDとは?簡単に言うとどんな特性か
LDは、学習障害と呼ばれる発達障害の一つです。
知的な発達に大きな遅れはないものの、「読む・書く・計算する」など、特定の学習分野に強い困難が出るという特性があります。
代表的には、次のようなタイプがあります。
- 文字を読むことが苦手(読みの困難)
- 文字を書くことが苦手(書きの困難)
- 計算や数字の理解が苦手(計算の困難)
これらは単独で現れることもあれば、複数が重なっている場合もあります。
大人のLDに多い代表的な特徴
大人のLDでは、次のような特徴が見られることがあります。
- 書類や文章を読むのに人より時間がかかる
- 誤字脱字が多く、見直しても気づきにくい
- 数字の桁を間違えやすい
- メモを取っても内容を整理しづらい
- 口頭説明の方が理解しやすい
ただし、これらが当てはまるからといって、LDと決まるわけではありません。
あくまで「傾向」として知っておくことが大切です。
仕事や日常で起こりやすい困りごと
支援の現場では、次のような相談をよく聞きます。
- 書類作成に時間がかかり、評価が下がってしまう
- ケアレスミスが多いと思われてしまう
- 学生時代から「努力不足」と言われてきた
- 得意なことがあるのに、苦手な部分だけが目立つ
本人は手を抜いているわけではなく、特定の作業に負担が集中している状態であることも少なくありません。
性格や努力不足とはどう違うのか
LDの特性は、性格や頑張りの問題とは異なります。
工夫や経験で対応しやすくなることはありますが、「できない部分」そのものを努力だけで埋めるのは難しい場合もあります。
そう言われ続けてきたことで、自分を責めてしまう人も少なくありません。
LDの診断について(大切な線引き)
LDかどうかの診断ができるのは医師や専門機関のみです。
インターネットの記事やチェックリストは、あくまで「気づきのヒント」であり、診断ではありません。
自己判断で決めつける必要はありませんし、無理に診断を受けなければならないわけでもありません。
大切なのは、今の困りごとをどう整理し、どう対処するかという視点です。
一人で抱えなくていい、という話
そう思って、無理を続けている方も多くいます。
誰かに話すことで、
- 自分の得意・不得意が整理できたり
- ツールや環境調整の選択肢が見えてきたり
- 苦手を補う方法が見つかったり
することもあります。
気になったら、相談という選択肢もある
LDは、能力が低いという意味ではありません。
特性を知ることで、得意な力を活かしやすくなることもあります。
もし仕事や生活の中で困りごとが続いているなら、相談という選択肢があることを思い出してください。
当事業所でも、働くことに悩みを抱える方からの相談を受け付けています。


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