「尊大型ASD」「積極奇異型ASD」と検索しているあなたへ
「尊大型ASDとは何ですか?」「積極奇異型って診断名なのでしょうか?」
このような言葉で検索された方の多くは、
- 自分や身近な人の言動が気になっている
- 職場や学校での関わり方に悩んでいる
- 医学的な説明より、実際の“困りごと”を知りたい
と感じているのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、「尊大型」「積極奇異型」といった言葉は、医学的な正式診断名ではありません。
本記事では、医療の枠組みではなく、就労支援・福祉の現場で見られる“行動や関わり方の傾向”として、
これらの言葉がどのように使われてきたのかを整理します。
重要な前提|これらは医学的な正式分類ではありません
ASD(自閉スペクトラム症)の診断は、DSMやICDなどの診断基準に基づき、医療機関で行われます。
一方で、
- 積極奇異型
- 孤立型
- 受動型
- 大仰(おおぎょう)型
- 尊大型
といった分類は、医学的に定められたものではありません。
就労支援や教育の現場で、「関わり方を考えるための整理」として使われてきた、便宜的な呼び方である点を、まず押さえてください。
なぜ「型」で語られることがあるのか
ASDの特性は非常に幅広く、診断名だけでは、日常生活や就労場面での困りごとが見えにくいことがあります。
そのため現場では、
- 周囲からどう見えやすいか
- 誤解されやすいポイントはどこか
- どんな配慮があると助かるか
を共有する目的で、「〇〇型」という言葉が使われてきました。
ただし、型に当てはめること自体が目的ではありません。
ASDの方に見られる5つの“傾向”と支援視点
① 積極奇異型と言われることがある特徴
よく見られる傾向
- 他者との距離感が近くなりやすい
- 興味のある話題を一方的に話し続けてしまう
- 自分の言動が相手にどう映っているか気づきにくい
支援の視点
- 「悪気がない」ことが多い
- 具体的なルールや合図があると理解しやすい
- 注意よりも事前説明が効果的
② 孤立型と言われることがある特徴
よく見られる傾向
- 他者との関わりを自分から求めない
- 表情や反応が少なく見える
- 周囲から気持ちが分かりにくいと思われやすい
支援の視点
- 関心がない=理解していない、とは限らない
- 一人の時間が安定につながる場合もある
③ 受動型と言われることがある特徴
よく見られる傾向
- 穏やかで目立ちにくい
- 会話が事実中心になりやすい
- 不快感を表に出さない
支援の視点
- 無理をして我慢していることがある
- 定期的な確認が重要
④ 大仰(おおぎょう)型と言われることがある特徴
よく見られる傾向
- 動作や話し方が独特
- 言葉遣いが古風・形式的
- 漢字や数字への強いこだわり
支援の視点
- 世界の捉え方が独自
- 強みが専門性につながることも多い
⑤ 尊大(そんだい)型と言われることがある特徴
よく見られる傾向
- 自分の考えに強い確信を持つ
- 他者の意見を軽視しているように見える
- 上から目線だと誤解されやすい
支援の視点
- 自尊心の高さ=自己防衛の場合もある
- 否定よりも役割整理が有効
大切なこと|型に当てはめない
ここまで5つの傾向を紹介しましたが、一人の方が複数の特徴を持つことも珍しくありません。
また、環境や体調、経験によって表れ方は変わります。
「あなたはこの型です」と決めつけることは、支援にも本人にもプラスにならないことが多いのです。
当事業所の立場について
当事業所(アイ・ワークス、AI福祉ラボ)は医療機関ではありません。
そのため、
- 診断
- 医学的評価
を行うことはできません。
一方で、生活や就労の現場で起きやすい困りごとを整理し、「どう関わると働きやすくなるか」を一緒に考えることを専門としています。
まとめ|理解はラベルではなく関わり方から
「尊大型ASD」「積極奇異型ASD」という言葉に不安を感じた方へ。
大切なのは、
- 名前を知ること
- 型に当てはめること
ではなく、その人が何に困り、どんな環境なら力を発揮できるかを考えることです。
本記事が、その第一歩になれば幸いです。
※医学的な診断や評価については、必ず医療機関へご相談ください。


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