「就労定着支援って、月に一度話をするだけでは?」
「仕事は普通にできているし、必要ない気がする」
「何をしてくれるサービスなのか分からない」
就職後に就労定着支援を案内されても、必要性を感じない方はいます。結論から言うと、就労定着支援は、利用すれば
一方で、職場には直接言いにくい困りごとがある人にとっては、
「使うか・使わないか」より先に、
を考えることが大切です。
就労定着支援は何をするサービス?
就労定着支援は、企業、障害福祉サービス事業者、医療機関などとの連絡調整を行い、働くことで生じる日常生活・社会生活上の問題について相談、指導、助言などを行うサービスです。つまり、
「最近どうですか?」
と話を聞くだけのサービスではありません。
例えば、
- 上司に障害特性をどう説明するか
- 業務量が増えて体調を崩している
- 遅刻が増えているが職場には理由を言えていない
- 指示の出し方を変えてほしい
- 通院と仕事の両立が難しくなった
- 家での生活リズムの乱れが仕事に影響している
といった問題を整理し、必要に応じて職場や医療機関などとの間をつなぐことが役割です。
就労定着支援が「意味ない」と感じやすい3つの理由
実際に利用していても、
「定着支援って必要なのかな?」
と感じることがある人もいると思います。
困りごとがない
仕事も生活も安定していて、上司にも相談できる。この状態なら、支援を使う場面が少ないのは自然です。支援を使うこと自体が目的ではありません。
面談が「最近どうですか?」で終わっている
毎回、「仕事はどうですか?」「大丈夫です」「ではまた来月」だけで終わるなら、
と思うのも無理はありません。定着支援で大切なのは、面談回数ではなく、次に何を変えるのかが具体的になることです。
職場との調整までつながっていない
本人だけで解決できない問題なのに、支援者と本人の面談だけを続けていても、状況が変わらないことがあります。就労定着支援には、企業などとの連絡調整も制度上の支援内容として含まれています。
という場面こそ、第三者が入る意味があります。
就労定着支援が役立ちやすい人
では、どんな人にとって就労定着支援が役立ちやすいのでしょうか。
困っていても上司に言えない人
- 「仕事量を減らしてほしい」
- 「指示を文章でもらいたい」
- 「席の環境がつらい」
と思っていても、
「わがままだと思われそう」
と我慢する人がいます。そんな時に支援員と一緒に、
- 何に困っているのか
- どんな調整なら現実的なのか
- どう伝えるのか
を整理できます。
体調と仕事がつながっている人
仕事の問題は、職場だけで起きるとは限りません。
- 睡眠不足
- 通院
- 服薬
- 家事
- 金銭管理
- 人間関係
こうした生活面の問題が、遅刻や欠勤、集中力低下につながることがあります。就労定着支援は、雇用に伴って生じる日常生活・社会生活上の問題も対象にしています。
環境の変化で崩れやすい人
就職直後は順調だったのに、
- 上司が変わった
- 配属が変わった
- 仕事量が増えた
- 新しい業務を任された
ことをきっかけに、急に困りごとが増えることがあります。「何かあってから初めて相談先を探す」より、普段から相談できる人がいること自体が支えになります。
就労定着支援を使わなくてもよい場合もある
一方で、
- 仕事が安定している
- 自分で職場へ相談できる
- 体調管理もできている
- 職場に信頼できる相談相手がいる
- 他の支援機関ですでに十分な支援を受けている
という場合は、就労定着支援を積極的に使う必要性が低いこともあります。
ではありません。
それで十分です。
就労定着支援を意味のあるものにする4つの使い方
面談前に、
- 今困っていること
- いつ起きるか
- 自分では何を試したか
- 職場に何を相談したいか
を整理しておくと、面談が具体的になります。例えば、
ではなく、
まで整理できれば、
という支援につながります。定着支援は、
で終わらせず、
として使うと、意味が変わってきます。
就労定着支援は誰でも利用できるわけではない
現在の制度では、生活介護、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援などを利用して一般就労し、就労継続期間が6か月を経過した人などが就労定着支援の対象です。また、制度上の利用期間は最大3年間です。そのため、
という制度ではありません。詳しい制度や対象者については、別記事「就労定着支援とは?」で整理しています。
よくある質問
まとめ|「支援を使うこと」が目的ではない
就労定着支援が必要かどうかは、人によって違います。困りごとがなければ、支援を使う場面が少ないこともあります。でも、
- 自分では職場に言えない。
- 生活と仕事が両方崩れ始めている。
- 誰かに間に入ってほしい。
そんなとき、就労定着支援は意味を持ちます。大切なのは、
「定着支援を利用しているか?」
ではありません。
そこから考えてみてください。

