障害者雇用 就職・転職相談会 2026年2月11日水・祝開催決定! お申込みはこちら

ADHD(注意欠如・多動症)に向いている仕事は?ミスが多い理由と、強みを活かせる適職・働き方を解説

ADHDの特性と仕事選びの考え方を解説するブログのアイキャッチ画像

「何度も確認したはずなのに、またケアレスミスをしてしまった」

「同時に複数の指示を出されると、頭が真っ白になってパニックになる」

「興味がない業務だと、どうしても集中できずに眠くなってしまう」

仕事において、こうした悩みを抱えて自分を責めていませんか?

「自分は努力が足りない」「仕事ができない人間なんだ」と落ち込んでしまう方が多いのですが、実はその原因は、あなたの性格ではなくADHD(注意欠如・多動症)という脳の特性によるものかもしれません。

ADHDの特性は、裏を返せば「他の人にはない強力な武器」にもなります。

この記事では、
  • ADHDの方が仕事でつまずきやすいポイントと対策
  • 「特性を強みに変える」適職選びについて詳しく解説します
目次

ADHD(注意欠如・多動症)の人が仕事で悩みやすいこと

ADHDには主に「不注意(集中できない)」「多動性(じっとしていられない)」「衝動性(思いついたら即行動)」という3つの特性があります。

職場では、具体的に以下のような困りごととして現れることが多いです。

1. ケアレスミスがなくならない

書類の記入漏れ、メールの誤送信、添付ファイルの忘れなど、「うっかりミス」が頻発します。注意しようと意識しても、脳のスイッチが切り替わると直前のことを忘れてしまうため、根性論では解決しにくいのが特徴です。

2. スケジュール・納期管理が苦手

「今やっている作業」に過剰に集中してしまい、次の予定や締め切りを忘れてしまうことがあります。また、時間の見積もりが苦手で、ギリギリまで手をつけられなかったり、遅刻をしてしまったりすることもあります。

3. 片付け・整理整頓ができない

デスク周りが書類で山積みになり、必要なものがすぐに出てきません。「あれ、どこに置いたっけ?」と探す時間が増え、業務効率が下がってしまいます。

4. マルチタスク(同時並行)ができない

「電話対応をしながらデータを入力する」「上司の話を聞きながらメモを取る」といった、複数のことを同時に処理するのが苦手です。情報量が多くなると脳の処理が追いつかず、フリーズ(パニック)してしまうことがあります。


ADHDの人が「特に苦しくなりやすい仕事」の特徴

どんな仕事でも工夫次第で乗り越えられる可能性はありますが、ADHDの特性と構造的に相性が悪く、強いストレスを感じやすい仕事も存在します。

1. ミスが許されにくく、細かい確認が多い仕事

「正確さ」「慎重さ」「抜け漏れのなさ」が最優先される仕事では、常に緊張状態が続き、自信を失いやすくなります。

  • 事務職(書類チェック中心)
  • 経理・会計
  • データ入力のみの単調作業 など

2. マルチタスクが常態化している仕事

次々に話しかけられたり、割り込み作業が多い環境では、脳の処理が追いつかず、パニックや自己否定につながりやすくなります。

3. 成果より「段取り・空気読み」が評価される職場

「なぜできないの?」と理由を理解してもらえない環境では、特性ではなく人格を否定されたように感じてしまいます。

逆転の発想!短所は「強み」の裏返しです

苦手なことばかり並べると落ち込んでしまいますが、これらはすべて「強み」と表裏一体です。ADHDの方だからこそ発揮できる才能を見てみましょう。

苦手なこと(短所)ひっくり返すと…(強み・長所)
落ち着きがない行動力がある、フットワークが軽い
興味を持ったら即行動できるエネルギーがあります。
飽きっぽい好奇心旺盛、切り替えが早い
新しい環境や変化を恐れず、幅広い情報に関心を持てます。
計画性がない発想力が豊か、臨機応変
マニュアルにとらわれない、斬新なアイデアを出すのが得意です。
こだわりが強い過集中(没頭する力)、専門性
好きな分野には驚異的な集中力を発揮し、高い成果を出せます。

大切なのは、「苦手を克服する」ことよりも、「苦手が目立たず、強みが活きる環境を選ぶ」ことです。

ADHDの強みを活かせる「適職」のヒント

「向いている仕事」は人それぞれですが、一般的にADHDの特性と相性が良いとされる仕事にはいくつかの傾向があります。

1. 変化や刺激がある仕事(営業・接客・クリエイティブ)

毎日同じルーチンワークを繰り返すよりも、日々状況が変わる仕事の方が、飽きずに集中力を維持しやすいです。

具体例:営業職、接客・販売、イベントプランナー、Webデザイナー、ジャーナリストなど

2. 自分のペースで没頭できる専門職(エンジニア・技術職)

「過集中」の才能を活かし、特定のスキルを突き詰める仕事です。自分の裁量で進められる業務だと、高いパフォーマンスを発揮します。

具体例:プログラマー、ITエンジニア、調理師、整備士、研究職、イラストレーターなど

3. 興味関心が強い分野

これが一番重要です。ADHDの方は「好き」という感情が最強のガソリンになります。給料や安定性だけでなく、「やっていてワクワクするか?」を基準に選ぶことが、長く働き続ける秘訣です。

仕事のミスを減らすための具体的な工夫

環境を変えるのが難しくても、ちょっとした工夫(ツール)を取り入れることで、ミスを劇的に減らすことができます。

「記憶」に頼らず「記録」する

ワーキングメモリ(一時的な記憶)の弱さをカバーするために、すべてを「外」に出しましょう。

  • 指示を受けたらその場でメモを取る(スマホの録音機能も有効)。
  • 頼まれた仕事は、すぐに付箋に書いてパソコンのモニターに貼る。

「見える化」して整理する

  • デスクの上に「未処理」「処理済み」のトレイを用意し、書類の住所を決める。
  • 中身が見えるクリアケースを活用し、「何が入っているか分からない」状態をなくす。

アラームとリマインダーの活用

  • 「14時から会議」なら、13:50にスマホのアラームを鳴らす。
  • スケジュールアプリのリマインダー機能を使い、締め切り前日に通知が来るように設定する。

なぜADHDの人は「同じ失敗を繰り返してしまう」のか

ADHDの方が仕事でつまずくのは、能力や意欲が低いからではありません。

多くの場合、次の3つが同時に起きています。

  1. 情報量が多すぎる
  2. 優先順位が見えない
  3. 頭の中だけで処理しようとしている

この状態で「気をつけて」と言われ続けると、失敗 → 自己否定 → 緊張 → さらにミスという悪循環に入ってしまいます。

だからこそ必要なのは、「努力」ではなく「環境調整」と「仕組み化」です。

「就労移行支援」でできること

自分一人で適職を見つけたり、対策を考えたりするのは難しいものです。そんなときは、就労移行支援事業所のサポートを活用してみてください。

アイ・ワークスでは、発達障害の特性に合わせた以下のようなプログラムを行っています。

  1. 自己分析(取扱説明書の作成)自分の「得意なこと」「苦手なこと」「配慮してほしいこと」を客観的に整理し、企業へ伝えるための準備をします。
  2. 模擬業務(シミュレーション)オフィスワークや軽作業などの実践的なプログラムを通し、実際の業務で「どんな場面でミスが起きるか」を確認し、あなたに合う対策を一緒に考えます。
  3. マッチング(企業実習)実際に企業で働く「実習」を通して、その仕事が自分に合っているかを体験できます。
  4. 就職後の定着支援就職した後も、仕事の悩みや人間関係についてスタッフが相談に乗ります。

「就労移行支援」は逃げではなく、戦略です

ADHDの特性は、「向いていない環境」では欠点に見え、「合う環境」では武器になります。

しかし、その見極めを一人で行うのは簡単ではありません。

就労移行支援は、

  • 自分の特性を整理し
  • 実際の作業で検証し
  • 合わない仕事を事前に避ける

ための“準備期間”です。

就職してから失敗を繰り返すより、就職前に試せる場所がある。それ自体が、大きな安心材料になります。

まとめ:特性を知れば、仕事はもっと楽しくなる

ADHDの特性は、決して「仕事ができない理由」にはなりません。

世界で活躍する起業家やアーティストにも、ADHDの特性を持つ人はたくさんいます。彼らは自分の特性をよく理解し、それがプラスに働く場所を選んでいるのです。

「今の仕事が辛くて仕方がない」

「自分に向いている仕事が分からない」

そう悩んでいる方は、ぜひ一度、アイ・ワークスに見学にお越しください。あなたの「強み」を一緒に見つけ、それが輝く場所を探すお手伝いをさせてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
まずは、相談してみませんか?

迷っている段階でも大丈夫です
アイ・ワークスでは、就労移行支援・生活訓練・就労定着支援を行っています。
「どの支援が合うか分からない」という段階でも、状況を整理するところから一緒に考えます。

この記事を書いた人

田村 義邦のアバター 田村 義邦 アイ・ワークス代表

サビ管・相談支援専門員・障害雇用専門キャリコン(予定)。障害児の父としての当事者経験をきっかけに障害福祉の世界へ。障害者雇用の職場定着支援が得意です。2025年は職場定着率100%を達成!「働く未来を、もっとわくわく、もっと愉しく」がモットー。

コメント

コメントする

目次