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障害者雇用専門キャリコンが解説|障害者雇用で採用される履歴書とは?

障害者雇用で採用される履歴書の書き方をキャリアコンサルタントが解説する記事のアイキャッチ画像

「障害のこと、どこまで書くべき?」

「配慮事項って、正直に書くと落ちそう…」

「就労移行は職歴に入れる?入れない?」

「療養のブランクをどう書けばいい?」

障害者雇用で応募しようと思ったとき、履歴書の段階で悩むことはありませんか?

結論からお伝えします。

企業は“戦力になるかどうか”で見ています。

そして障害者雇用でも、履歴書は「気持ち」より「再現性」で評価されます。

この記事では、国家資格キャリアコンサルタント・就労定着支援アイ・ワークス西明石センター長 宮下 @iworks_miyasita が、障害者雇用で採用されやすい履歴書の作り方を、実務の目線で徹底解説します。

アイ・ワークスは、生活訓練・就労移行・定着支援まで一貫して行い、開所以来8年間平均の就職後6か月定着率95.8%、直近1年は100%という実績があります。履歴書の『正解』は一つではありませんが、落ちる書類には共通点があります。そこまで踏み込んでお伝えします。

目次

障害のある方の就職ルート(オープン就労・クローズ就労)

障害のある方の就職は大きく分けて次の選択肢があります。

  • 障害者雇用・オープン就労(障害を開示して応募)
  • 一般雇用・クローズ就労(障害を明かさず就職)

この記事では、「障害者雇用・オープン就労」をメインにお話します。

キャリコン宮下

障害者雇用は「配慮があるから安心」ではありません。

安心かどうかは、配慮のすり合わせが書類段階からできているかで決まります。

履歴書は、その最初の材料です。

障害のことは履歴書に書くべきか?

障害者雇用で応募する場合、企業側は前提として「障害があること」を理解した上で選考します。

そのため履歴書で重要なのは、診断名そのものよりも、働く上での再現性(できること・できないこと・できるようになるための工夫・必要な配慮等)です。

履歴書に書く内容の代表例は次の通りです。

履歴書に書くとよい情報(障害者雇用)

  • 診断名(例:ASD、ADHD、うつ病、双極性障害、統合失調症、不安障害、知的障害など)
  • 障害者手帳の種類・等級・取得状況
  • 通院頻度(働く上で影響する範囲で)
  • 服薬の有無(必要に応じて。詳細は不要)
  • 業務上の困りごとと、対応策(自助努力+企業へお願いする配慮)

※「病名の説明」より、実際に働く場面を考えた説明が大切です。

キャリコン宮下

「障害があります」だけでは判断できません。

企業が知りたいのは、「どんな条件で働けるか」です。

履歴書は『配慮の相談書』ではなく、『就業提案書』に近いイメージで作ると通りやすくなります。

障害者雇用の履歴書で企業が見ているポイント

企業が履歴書で見ているのは、きれいな文章力ではありません。特に障害者雇用では次の観点が重要です。

戦力になりうる根拠(できることが具体的か)

  • どんな業務経験があるか?
  • 何が得意か・何が不得意か?
  • どの程度の作業量・スピード・品質が見込めるか?

安定就業の見立て(配慮と自己対策がセットか)

  • 体調の波はどう管理しているか?
  • 苦手な場面での対処法があるか?
  • 会社にお願いしたい配慮が整理されているか?

仕事の選び方が現実的か(ミスマッチを起こしにくいか)

  • 希望条件が過度でないか?
  • できないことが多すぎないか?
  • 企業側が対応可能な範囲か?
キャリコン宮下

履歴書で落ちる方の多くは、能力が低いのではなく、企業が採用後をイメージできないのが原因です。

「配慮は必要だが働ける」というのが、企業に伝わっていないケースがほとんどです。

履歴書の基本ルール(PC作成・テンプレ・日付)

原則はPC作成

指定がなければ、履歴書はパソコンで作成しましょう。修正が容易で、誤字脱字の管理もしやすくなります。また、提出された履歴書のできによって、PCスキルを上手くアピールできる場合もあります。

テンプレートを使う

企業指定があればそれを使い、なければ一般的なテンプレートでOKです。
重要なのはデザインより、中身の整合性です。

日付・表記ゆれを無くす

  • 西暦・和暦はどちらかに統一※アイ・ワークスでは西暦をおすすめしています。
  • 学校名・会社名は正式名称
  • 誤字脱字が致命傷になる場合も
キャリコン宮下

「誤字脱字くらい…」は危険です。

障害者雇用でも、事務・総務・データ系の職種ではミスに気づくことができる人か?を履歴書の段階で見ています。

ここでマイナスの判断をされるのは、もったいないです。

学歴・職歴の書き方(就労移行・ブランク・手帳取得前)

ここは多くの方が悩むポイントですが、書き方にはコツがあります。

就労移行支援は職歴に入れるべきか?

結論:入れることを推奨します(ただし“職歴”ではなく“活動歴”として整理するのがコツ)

なぜなら、就労移行での取り組みは、企業にとって次の判断材料になるからです。

  • 生活リズムが整っているか?
  • 訓練を継続できているか?
  • どんな業務訓練・実習をしているか?
  • 支援者と連携できるか?※相談先があるか?

書き方例(職歴欄に入れるパターン)

2025年4月 アイ・ワークス(就労移行支援)利用開始
 PC訓練(Excel・Word)、ビジネスマナー、模擬業務、企業実習(データ入力)に参加

※職歴欄の形式上「会社名」のように見えるため、カッコ書きで就労移行支援と明記すると誤解が減ります。

キャリコン宮下

就労移行を隠すと、逆に「空白期間が長い」「何をしていたのか不明」で不利になります。

企業が知りたいのは“過去の肩書き”より、直近の安定性と準備状況です。

ブランク(療養期間)の書き方

結論:嘘は書かず、短く、回復と再発防止策までセットで書きます。
「詳細な病歴」は不要ですが、「いま働ける根拠」は必要です。

書き方例(シンプル)

  • 2023年6月 体調不良により退職
  • 2023年7月〜2024年12月 療養・通院(就労に向けた生活リズムの安定に取り組む)
  • 2025年1月 就労移行支援利用開始(現在に至る)

書き方例(もう一段“戦力寄り”)

  • 2023年7月〜2024年12月 療養(主治医の指示のもと生活リズムを再構築。現在は週5日・日中活動が安定)
  • 2025年1月 就労移行支援にてPC訓練・実習に取り組む(現在に至る)
キャリコン宮下

ブランクは“弱み”ではありません。問題は、理由が不明、回復の見立てがない、再発対策がないことです。

ここまで書けると、企業は安心できます。

手帳取得前の働き方はどう扱う?

結論:通常の職歴として書いて問題ありません。
障害者雇用で応募すると「手帳取得前の職歴は書かない方がいいのでは」と悩む方がいますが、むしろ逆です。

  • 実務経験
  • 仕事の得意不得意
  • 継続期間
  • 対人/体調の課題がどこに出たか

これらは企業の判断材料になります。ただし、手帳取得前後で働き方が変わった場合は、配慮事項欄や本人希望欄で背景を短く補足すると、納得感が上がります。

キャリコン宮下

手帳取得前の経験は、あなたの“仕事力の証拠”です。

障害者雇用でも、過去の実務経験は強い材料になります。隠す必要はありません。

志望動機の書き方(構成・例文・NG)

志望動機は、テンプレだと落ちやすいです。理由は単純で、企業が「この人を採る理由」を作れないからです。

おすすめの型はこれです。

  1. 応募理由(なぜこの会社・この職種か?)
  2. 活かせる経験・強み(再現性)
  3. 配慮があっても成果を出せる見立て(工夫)
  4. 入社後の貢献イメージ(何を任せられるか?)

志望動機 例文①(事務・データ入力系:ASD想定)

貴社の○○事業に魅力を感じ、事務職として応募いたしました。前職ではデータ入力と書類作成を担当し、正確性を意識して作業を進めてきました。

私はASDの特性として、口頭指示のみだと情報が抜けやすい一方、手順が明確な業務では集中して正確に取り組めます。現在は就労移行支援でExcelを用いたデータ整理や模擬業務に継続して取り組み、作業手順のメモ化・チェックリスト化でミスを減らす工夫を定着させています。

入社後は、業務手順を文書で共有いただける環境であれば、正確性を活かして安定的に業務を遂行できます。まずは定型業務から確実に担い、徐々に担当範囲を広げて貢献したいと考えております。

キャリコン宮下

企業が評価するのは「気持ち」ではなく、配慮があっても成果を出せる説明です。

“特性→対策→任せられる業務”が、つながると評価は上がります。

志望動機 例文②(軽作業:うつ病想定)

これまで○○の業務で、決められた手順を守って丁寧に作業することを継続してきました。貴社の○○職は手順が明確で、品質を重視する点に魅力を感じ応募いたしました。

私はうつ病の治療を経て、現在は主治医の許可のもと日中活動が安定しています。就労移行支援では週5日通所を継続し、体調管理として睡眠・服薬・通院を固定化しながら、作業集中の持続を訓練してきました。

無理のない範囲で安定して勤務を継続し、品質を保って業務を行うことで貢献したいと考えております。

キャリコン宮下

うつ病・双極性障害など体調系は、企業が一番不安に思うのが「継続できるか」です。

頑張ります。といった、「気持ち」だけでなく、安定の根拠(生活・通院・支援・通所)を書けると評価が上がります。

志望動機のNG例

  • 「貴社の理念に共感しました」だけで終わる
  • どの会社にも使える文章
  • できないこと・配慮要求だけが並ぶ
  • “この会社で何ができるか”がない
キャリコン宮下

志望動機は作文ではありません。

採用後の配置がイメージできるかです。

企業は“任せられる仕事”が見えない人を採用しません。

配慮事項の書き方(OK例・NG例・障害別例)

配慮事項は、書き方次第で評価が大きく変わります。
ポイントは 「困難 → 自分の対策 → 会社にお願いしたい配慮(最小限)」 の順です。

配慮事項のNG例(落ちやすい)

  • 「配慮してください」だけで具体性がない
  • できないことが大量に並ぶ
  • 会社に丸投げ(自助努力が書かれていない)
  • 業務の根幹を否定する配慮(例:○○は一切不可、期限は守れません 等)

NG例(そのままだと厳しい)

  • 「体調が悪いと休むので配慮してください」
  • 「人と話すのが苦手なので、コミュニケーションは不要でお願いします」
  • 「ミスが多いので確認してください」
キャリコン宮下

企業が困るのは、配慮そのものではなく、“採用後の運用ができない配慮”です。

配慮は「お願い」ではなく、「運用可能な提案」に変えてください。

配慮事項のOK例(通りやすい)

ASD(指示の受け取り)

  • 困難:口頭のみだと抜けが生じやすい
  • 自分の対策:復唱・メモ・チェックリスト
  • 依頼する配慮:重要指示は可能な範囲で文面(チャット等)でも共有いただきたい

ADHD(注意の散りやすさ)

  • 困難:複数タスクが同時進行だと抜けが出やすい
  • 自分の対策:優先順位メモ、タイマー、タスク管理
  • 依頼する配慮:開始時に優先順位を確認できる場を短時間いただきたい

うつ病・不安障害(体調の波)

  • 困難:睡眠が乱れると体調に影響
  • 自分の対策:睡眠固定、通院・服薬、週次で状態確認
  • 依頼する配慮:急な残業が続く場合は事前相談させてほしい

双極性障害(波の管理)

  • 困難:負荷が急増すると波が出やすい
  • 自分の対策:生活固定、支援機関連携、セルフチェック
  • 依頼する配慮:業務量の急変更時に短時間の相談機会をいただきたい

統合失調症(環境刺激)

  • 困難:騒音や人の出入りが多いと集中が落ちる
  • 自分の対策:耳栓等、休憩でリセット
  • 依頼する配慮:可能であれば席配置の調整(壁側等)

知的障害(手順の明確化)

  • 困難:抽象的指示だと理解に時間がかかる
  • 自分の対策:手順書を読み返す、見本を確認
  • 依頼する配慮:手順を見える化したマニュアルがあると助かる
キャリコン宮下

配慮事項は「できない宣言」ではありません。“こうすれば働ける”の提案です。

企業が場面をイメージしやすい言葉に落とし込むと、書類通過率は変わります。

クローズ就労→オープン転職の書類戦略

クローズで働いてきた方が、転職で障害者雇用に切り替えるケースもあります。
この場合、履歴書でやるべきことは次の3つです。

  1. クローズでの実務経験を“戦力の証拠”として整理
  2. なぜオープンへ切り替えるのかを短く説明(長文は不要)
  3. 配慮があれば安定する見立て(再発防止策)を示す

補足文の例(本人希望欄など)

「前職ではクローズで勤務していましたが、体調の波への対応を安定させるため、合理的配慮を前提とした働き方を希望し、障害者雇用で応募しております。」

キャリコン宮下

クローズ経験は強いです。

ただし「なぜオープンにするのか」を説明できないと、企業は不安になります。

“改善のための選択”として書けると納得されやすいです。

職務経歴書が必要なケースと書き分け

中途採用では、履歴書と合わせて職務経歴書が求められることが一般的です。
職務経歴書では、次を明確にします。

  • 担当業務(具体的に)
  • 成果(数値・工夫・改善)
  • 使えるスキル(ツール、手順、品質管理など)
  • 応募職種で再現できる強み

求められることは、障害者雇用でも一般雇用でも同じです。むしろ「仕事力」を示す場なので、職務経歴書が強いほど有利です。

キャリコン宮下

履歴書は“入口”、職務経歴書は“本体”です。

特に転職では、職務経歴書で勝てる人が内定を取ります。

困ったときの相談先と、アイ・ワークスの支援

履歴書や職務経歴書で迷うときは、一人で抱え込まない方が重要です。主な相談先としては以下です。

  • ハローワーク
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 就労移行支援

中でも、就労移行支援の強みは、単発の添削ではなく、訓練→応募→面接→就職→定着まで一貫して伴走できる点です。

アイ・ワークスは、ココが強みです!

  • 実務的な履歴書添削(採用される書き方への“変換”)
  • 定着支援まで一貫(就職を終わりにしない)
  • 定着率の高さ:8年平均95.8%、直近1年100%
キャリコン宮下

履歴書は“正しさ”より“運用”です。採用されても続かなければ意味がありません。

アイ・ワークスは、就職後の定着まで見据えた書類を一緒に作ります。

見学・個別相談のご案内(履歴書添削から定着まで)

ここまで読んでも、こう感じる方は多いと思います。

  • 「自分の場合、何を書けばいいか整理できない」
  • 「配慮事項が“お願い”になってしまう」
  • 「ブランクの説明が怖い」
  • 「志望動機が毎回薄くなる」

この状態で応募を繰り返すと、落選が続いて自己評価が下がり、さらに書類が弱くなる…という悪循環になりがちです。

アイ・ワークスでは、見学・個別相談で次のような支援が可能です。

  • 志望動機の“企業別設計”(使い回しをやめる)
  • 配慮事項を「運用できる提案」に変える
  • ブランク・手帳取得前後の職歴の整理
  • 就労移行の活動歴を“武器”として書く
  • 就職後の定着まで見据えた職場調整

履歴書は、あなたを評価する紙ではなく、あなたが働ける環境を作るための道具です。
一緒に、採用される書類に変えていきましょう。

キャリコン宮下のまとめ

キャリコン宮下

障害者雇用の履歴書で大切なのは、見栄えではありません。

企業が採用後をイメージできるかです。

  • 戦力の根拠(できることが具体)
  • 安定就業の根拠(特性→対策→配慮がつながる)
  • ミスマッチを避ける現実性(運用できる条件提示)

これが揃うと、履歴書は通りやすくなります。

そして何より、就職は目的ではありません。働き続けることが目的です。
アイ・ワークスは、履歴書添削から就職、そして定着まで一貫して支援します。

就職はゴールではなく、スタートです。

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まずは、相談してみませんか?

迷っている段階でも大丈夫です
アイ・ワークスでは、就労移行支援・生活訓練・就労定着支援を行っています。
「どの支援が合うか分からない」という段階でも、状況を整理するところから一緒に考えます。

この記事を書いた人

宮下 理帆のアバター 宮下 理帆 キャリアコンサルタント

国家資格キャリアコンサルタント。アイ・ワークス西明石センター長。
営業職、人材派遣会社でのキャリア支援を経て障害者支援の世界へ。多くの求職者との面談経験をもとに、「その人に合った働き方」を一緒に考える支援を行っている。障害のある子どもを育てる母としての経験も原点の一つ。現在は就職活動支援から職場定着支援まで一貫して担当し、「その人らしく働き続けること」を大切にしている。

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